カビを防ぐコツ

食べ物のカビを防ぐコツ

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梅雨時期の憂鬱な出来事の1つが、食品にカビが生えやすくなることですね。

うっかり油断していたら、パンや野菜にカビが…なんていう経験、きっと誰もがあるのではないでしょうか。

でもどうしてカビは食品に発生するのでしょう。
今回は「食べ物のカビを防ぐコツ」についてまとめてみました。

カビはなぜ発生するのか?

カビって一体何!?

カビはキノコや酵母と同じ真菌類と呼ばれている生き物で、その種類は現在わかっているだけでも9万7千以上にものぼると言われています。

真菌と言っても細菌の一種ではなく、それらはまったくの別物です。細菌はむき出し状態の細胞内にDNAがある原核生物であるのに対し、真菌は細胞の膜に包まれた核の中にDNAがある、人と同じ真核生物なのです。

カビが発生するメカニズム

目には見えませんが、室内の空気中には1?あたり数個から数千個のカビが常に浮遊しています。このカビの胞子は3〜6ミクロンととても小さく肉眼で確認することはできません。

そのカビから胞子と呼ばれる小さな種のようなものが対象物に付着し、条件が揃うと出芽を始め根のように菌糸を伸ばして成長します。私たちが普段目にするカビは出芽した胞子の部分です。育ったカビは再び胞子を作って空気中に飛ばし、その範囲を広げていきます。

カビが生える条件

カビはどこにでも生えます。畳や絨毯、壁面や食べ物はもちろん、金属やプラスチックにも条件さえ揃えば生えてしまいます。

カビが生える条件は水分、温度、栄養、空気の4つが揃っていることです。そしてこの4つの条件が揃った上でカビが成長する時間さえあればカビは成長してしまいます。

食べ物のカビを防ぐ保存方法

カビはどんな食品にも存在する

様々な食品にカビは存在します。特に土が付着した野菜などには多くのカビがいますが、意外にも乾燥した穀類や干物などにもカビの付着は見られます。

これらのカビは熱処理や殺カビ処理をしない限り食品から取り除くことはできません。

昔からの知恵、カビを防ぐ方法

食品を保存する知恵は大昔から行われていました。

例えば缶や瓶に食品を入れて容器ごと高温殺菌することにより、内部が無菌状態になって室温でも長期間保存できるようになります。

また乾燥食品には全くカビが生えないわけではありませんが、生の状態よりはカビが成長するのに必要な水分が少ない分、一定期間保存できるものもあります。他にも冷凍保存、殺菌剤、真空パック、塩漬けにすることにより、カビの繁殖を防ぐ効果があります。

普段から気をつけること

食品にカビが生えてしまった場合、カビの部分だけを除去すれば食べられるんじゃ…と考えてしまうかもしれませんが、それは絶対にやめましょう。

何故ならカビが生えていないように見える場所にも、菌糸が伸びていたり胞子がついていたりする恐れがあるからです。

食品は正しい保管方法で保管し、消費期限以内に食べきるようにしましょう。また消費期限内であっても、開封済みのものはなるべく早く食べるようにしましょう。

カビた食べ物を食べるとどうなるの?

カビた食べ物を食べる危険性について

カビが生えた食品を食べることによって起こる健康被害のうち最も深刻なものはカビ毒によるものです。

日本では食糧難の時代に赤かび病に感染した小麦で作られたうどんやパンにより急性胃腸炎の症状を引き起こした集団食中毒事例があります。

例え微量でも…

カビが生えた食品を食べることによって起きる症状は急性毒性だけではありません。

カビ毒を微量でも摂取し続けることにより発生する慢性毒性の危険性もあるのです。慢性毒性は肝臓、腎臓、肺、神経系、内分泌系、免疫系に対し、発がん性、変異原性、催奇性、エストロゲン様作用などの毒性を示します。

食品原材料にカビが生えて一旦カビ毒が作られてしまうと、たとえ加熱調理をしてもカビは死にますがカビ毒は熱に強いため残ってしまいます。現在は3種類のカビ毒について基準値が設定され、汚染度の高い食品が出回らないようになっています。

まとめ

食べ物のカビについてまとめてみました。

カビ毒を摂取し続けることによる恐ろしさがわかりますね。食品の扱い方には十分に気をつけて、カビ被害に遭わないようにしましょう。

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